日本には様々なユニークな記念日が存在しますが、中でも「天使の日」と呼ばれる日は特に愛らしいイメージで親しまれています。
「天使の日」とはどのような日なのでしょうか?2月17日と10月4日、この二つの日付にはどんな意味が込められているのでしょう。
まず、天使とは何かについて説明しましょう。日本語で「てんし」と読まれる天使は、英語で「angel」と表されます。
「angel」はギリシャ語の「angelos」に由来し、「使いの者」や「伝令」を意味します。
多くの宗教、特にキリスト教において、天使は神の使いとして、また幸福をもたらすスピリチュアルな存在として認識されています。
目に見えない存在でありながら、以下の特徴があります
天使の特徴
幼さ
背中に羽根
頭上に輪
白い服装または裸体
空を飛ぶ姿
優しさと愛らしさ
笑顔
これらの特徴により、純粋で心の優しい人を形容する際に「天使」という言葉が用いられることがあります。
例としては、献身的な看護師(白衣の天使)や無垢な子どもたちが挙げられます。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などでは、天使には様々な役割が与えられています。
神のお告げを伝える役割、人々や動物を守る役割、教義を広める役割、癒しを与える役割などがそれにあたります。
天使の姿は、幼い子どもだけでなく、成人や動物、また架空の生物として描かれることもあります。
天使の日の意味
それでは、2月17日と10月4日の「天使の日」にはどのような意味があるのでしょうか。
商業目的
10月4日の「天使の日」は、トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社が2000年に制定した記念日です。
「10(てん)4(し)」の語呂合わせが由来で、この日は女性用下着メーカーとして知られる同社の「天使のブラ」の売上を記念しています。
また、この日は結婚するカップルに人気の入籍日でもあります。さらに、韓国では「1004」(チョンサ)が「天使」と発音が同じであるため、10月4日を「天使の日」として、親切やボランティア活動に励む日としています。
自然現象の天使の囁き
一方、2月17日の「天使の囁きの日」は、1994年に北海道幌加内町母子里で制定された記念日です。
この日は、美しいダイヤモンドダスト現象を「天使の囁き」とたとえており、1978年2月17日に同町で記録された国内最低気温(-41.2℃)を記念しています。
ただし、この気温記録は気象庁の公式記録ではなく、公式記録は1902年1月25日の旭川市での-41.0℃です。興味深いことに、この1月25日も「日本最低気温の日」として記念されています。
ちなみダイヤモンドダスト現象とは、空気中にある水蒸気が一気に冷やされ、昇華する(気体から固体になる)ことによって作られた氷の粒に、太陽の光が射しこみダイヤモンドのようにキラキラと光る現象です。
日韓で同じ日が天使の日
最後に、日本と韓国で10月4日が「天使の日」とされていることは、非常に興味深い偶然です。背景や意味は全く異なりますが、両国で同じ日に特別な意味を持つというのは、不思議で面白い偶然と言えるでしょう。
スピリチュアルな意味での天使の日
天使の日には、商業目的や自然現象の他に、スピリチュアルの意味での願いの日にもなっています。
自分にとって大切な願い、恋愛や金運を含む向上への願掛けは、天使たちへの伝達によって成就しやすくなるという考えです。
天使へ願いを伝える時、エンジェルの絵や彫像、エンジェルカードを目にすることで、感情が高まり、より一層願いが届く可能性が高まるようです。
この日は特に、天使のそばにいるという感覚を持つことで、ポジティブな波動が増し、幸せを呼び込む力が強まります。
心が清いほど、天使たちから愛されやすくなります。そのため、日ごとに心を清めたり、体と心を綺麗に保つことが重要です。
また、パワーストーンを持つことで、天使が喜ぶような環境を整えることができるとも考えられています。
2月17日や10月4日だけでなく、天使への願いを日常的に伝えたり、彼らの存在を感じる生活を送ることで、さらに大きな恩恵を受けることができるでしょう。
子供を偲ぶ天使の日
もう一つ10月4日の天使の日には、幼くして亡くなった子供たちを追悼する日として認知されつつあります。
この日は、病気や他の原因で子供を失った家族が互いに共感し、思い出を共有するために特別に選ばれました。
この日には、同じような悲しみを経験した人々が集まり、全国で様々なイベントを開催します。
その中でも、「バルーンリリース」というイベントがあり、参加者は亡くなった子供の思い出にメッセージを込めた風船を空に向かって飛ばします。