1月24日は、「ゴールドラッシュ」として知られる、歴史に名を刻む特別な日です。
この日は、1848年にアメリカ・カリフォルニア州で金が見つかったことを祝っています。
さらに、この記念すべき日にちなんで、日本が昔「黄金の国」と呼ばれた背景や、金箔の摂取が本当に安全かどうかなど、金に関する興味深い情報をお届けします。
「ゴールドラッシュ」について
この日が「ゴールドラッシュ」として記憶されるのは、カリフォルニア州のある製材所で勤務していたジェームズ・マーシャルが、たまたま川の底で金の粒を発見したからです。
この出来事がきっかけとなり、世界中から金を求める人々が殺到する「ゴールドラッシュ」が始まりました。
発見当初、マーシャルと彼の仲間は、人々の大挙しての殺到を恐れてこの事実を隠していました。
しかし、この秘密は長く保たれることはなく、やがてこのニュースは全米に拡散し、数多くの冒険者が夢を追い求めてカリフォルニアへと足を運びました。
この人口の大移動は、カリフォルニアの人口増加を促し、最終的には州への昇格を加速させました。
カリフォルニアの大変化
ゴールドラッシュにより、カリフォルニアは急激に発展しましたが、この変化は元々この地に住んでいた先住民族にとって大きな災難でした。
多くの先住民が土地を追われ、文化も大きく損なわれました。
また、この時期には、漂流民として日本からジョン万次郎がカリフォルニアへ渡り、この歴史的なゴールドラッシュに参加した唯一の日本人とされています。
ちなみにカリフォルニアは元々メキシコ領で、米墨戦争でアメリカに敗れたメキシコが割譲したものです。
メキシコにすれば、まさかカリフォルニアにお宝が眠っているなんてつゆ程も知らず、ゴールドラッシュに歯ぎしりして悔しがったことでしょう。
金にまつわる興味深い話
「ゴールドラッシュ」を祝うにあたり、金に関連するいくつかの興味深い話を紹介します。
日本が「黄金の国」と呼ばれた理由
かつて「黄金の国ジパング」として知られていた日本。その理由は何でしょうか?
実は、日本には古くから金山が存在し、特に新潟県の佐渡ヶ島の金山が有名でした。
この金は、奈良の東大寺の大仏など、多くの文化財に利用されています。
また、採掘された金は中国へ輸出され、仏教経典購入のための資金として使われました。
これらの事実が、日本が豊富な金を持つ国として中国やヨーロッパに知られるきっかけとなりました。
このきっかけを作ったのがマルコポーロの「東方見聞録」で、一説には日本の情報は中国の噂のみで、マルコポーロが来日した形跡はないそうです。
金箔を食べることの安全性
金箔を使った料理は、特別な機会に華を添える人気のアイテムです。
しかし、金箔を実際に食べても安全なのでしょうか?金箔は純金を非常に薄く伸ばしたもので、食用としても使用されています。
金は化学的に安定しており、体内に吸収されることなく排出されるため、人体には無害です。
そのため、金箔を使った料理は見た目に豪華さを加えるだけでなく、安心して楽しむことができます。
ゴールドラッシュで最終的に儲けたのは金を採取した人ではない
「アメリカ川で金が見つかる!」という噂があっという間に世界中に広まり、その結果、カリフォルニアの人口は劇的に増加しました。
元々2万人ほどだった人口が、1849年には10万人へ、1852年には25万人へ、そして1860年には38万人へと膨れ上がりました。
砂金を見つけることができれば、家族を支え、豊かな生活を手に入れることが可能になるとされ、夢を追い求める人々がカリフォルニアへと集まってきたのです。
しかし本当にお金持ちになったのは、砂金を最初に掘り当てた人たちではありません。砂金掘りに奔走している人々にモノを提供した人でした。
その中のひとりが後のリーバイスの創業者、リーバイ・ストラウスさんです。
労働中の頻繁な動きで作業服がすぐに損傷することに注目し、リーバイ・ストラウスさんは耐久性のある作業服の必要性を感じ取りました。
労働者たちのズボンが摩耗する様子を目の当たりにし、より厚手で丈夫な生地を使用することで長持ちする作業服の開発を思いつきました。
金鉱労働者からのフィードバックを真剣に受け止め、テントや帆布に使用されるキャンバス生地を採用したワークパンツ(ジーンズ)を開発したことが、後にリーバイス501として知られることになります。
耐久性に優れるだけでなく、見た目も魅力的なワークパンツは大成功を収めました。
まとめ
このように、1月24日のカリフォルニアで起こった「ゴールドラッシュ」は、単に金が見つかった日を祝う以上の意味を持ちます。
カリフォルニアでの金の発見が引き起こした歴史的変化、日本がかつて「黄金の国」と呼ばれた背景、金箔の摂取に関する安全性など、金にまつわる様々な知識をこの記念日を通じて深める機会となります。